ポスト&コア(支台築造)
歯(歯根)とかぶせもの(冠)をつなぐコネクター(コンポーネント)
歯を補強し、歯根と冠をつなぎ合わせる重要な役目があります。
コアは3種類あります。
上のコアは下の図のように歯に装着されます。
Q.神経を取ると歯が弱くなる?
木で例えると、神経や血管がある場合は、栄養があり瑞々しく生きていますが、
神経や血管を失うと弾力性を失い枯れ木のようになって脆くなります。
なので、歯が変色したり、折れやすかったり、化膿しやすくなったりします
金属ポスト(土台)の問題点
歯根破折
極端に硬い金属ポストを装着すると応力が集中したときに
歯根破折の危険性が高まります。
イメージとしてはプラスチックの筒に金属が入ってる状態で、ある程度の深さで応力が
集中するため、割れてしまいます。
同じく、金属は歯よりも強すぎるために、同じようなことが(折れる、割れる)
起こりやすいのです。
メタルコアの金属成分が溶け出して歯茎や歯茎の境目に入り込んでしまう
ことがあります。
レジン(プラスチック)ポストの問題点
歯よりも弱いプラスティックだと、逆に土台自体が割れてしまいます。
歯と土台の力学的関係
元々は柔らかい歯髄と象牙質しか存在していなかったため、ポストの強度が歯質と同じ強度でなければ、上のイメージのように歯が折れてしまったり、ポストが折れてしまったりします。
グラフを見ての通り、歯質と土台の力学的関係の違いが大きすぎることが問題です。
グラスファイバー製(ポスト&レジン)のイメージ
グラスファイバーの土台は歯質と力学的強度が近いため、他の土台に比べ歯へのダメージは小さくて済みます。また、歯質とグラスファイバーコアは特別なセメントによって接着し、一体化するため、細菌感染も起こりづらい利点があります。
理想の築造体とは・・・
弾性係数が歯質に近いポスト材料を導入する
応力が集中しないような支台築造の設計をする
接着性レジンを用いて築造体と歯の一体化を目指す
応力自体を軽減するように、補綴物に加わる力をコントロールする
応力の集中を防ぐことがポイント!
⇒グラスファイバーコアを推奨しています