矯正歯科

歯並びがきれいに整っていないことは、必ずしも病気であるとは言い切れません。つまり、絶対に治さなければならないものではない、と考えることもできます。
ではなぜ矯正歯科治療をお勧めするのか、おわかりになりますか?
それは歯並びを悪いままにしておくメリット以上に、良くした方が非常に大きなメリットがあると言えるからです。

矯正治療をおこない、歯並びをきれいに整えた場合のメリット

・長年のコンプレックスが解消される(心理的に良い方向に働くことが多い)
・笑顔がきれいに見えるようになる
・自分に自信が持ちやすくなる
・唇が閉じやすくなる
・発音が良くなることがある
・子供の場合、あごの骨の成長発育にも良い影響がある
・自分の歯に対しての関心が高くなる(デンタルIQが高くなる)
・食べ物がかみやすくなる
・歯磨きがしやすくなる
・歯の手入れがしやすくなるので、むし歯や歯周病の予防効果が高まる可能性がある
・むし歯の治療がやりやすくなる
・むし歯治療の修復物(つめ物・かぶせ物)の形態が、自然な形で再現しやすくなる
・むし歯治療の修復物が自然な形に再現できれば、長持ちしやすくなる
・高齢になっても自分の歯が多く残る可能性が高くなる
・矯正治療後も定期検診で継続的に通院する場合、長期にわたり良い状態を保てる可能性が高くなるので、結局長い目で見て治療費が高いとは言えなくなる
・出世に良い意味で影響する(欧米の場合)
など

歯並びが悪い状態で、矯正治療をしない場合のメリット

・装置を着けなくても済む
・矯正歯科治療費を支払わなくて済む
・毎月の矯正治療の通院時間が不要
矯正治療をしないメリットはこの3点しか見当たりません。

矯正治療中のデメリット

・短期的に見れば大きな費用がかかる(長い目で見れば高額費用がかかるとは言えないと思いますが・・・)
・治療期間が長い
・装置を着ける必要がある
・食事がわずらわしく感じることがある
・歯磨きがわずらわしく感じることがある
・歯の移動中は、歯が浮いたような感覚や場合によっては痛みを感じることもある(昔の矯正治療ほどではないですが・・・)
・歯根吸収を起こすことがごくまれにある
など

歯並びが悪い場合のデメリット

・口元のコンプレックスを長く持ち続けることになる
・成長期の子供の場合、あごの骨の成長発育に悪い影響を与える可能性がある
・よほど丁寧に時間をかけて歯磨きをしない限り、磨き残しが多くなるので、むし歯や歯周病になる可能性が高くなる
・唇が閉じにくい人は、口の中が乾くので、むし歯や歯周病になりやすくなる
・歯並びが悪くて口の中が清潔に保てないと、口臭の原因にもなる
・発音が悪いままである
・本人は気付いていなくても、食べ物がかみ切りにくい場合がある
・歯並びが悪い状態のままでむし歯の治療や、入れ歯、インプラントを入れると、長持ちしない可能性が極めて高くなる
・悪い歯並びは必ず悪化する
・出世に悪い意味で影響する(欧米の場合)
など

矯正治療の種類

子供の矯正治療(小児矯正、床矯正を含む)

大人の歯がすべて生えそろうまでの間に行う矯正治療です。
通常は小学生になってから開始する場合が多いですが、必要に応じてもっと小さい年齢からでも開始することがあります。
子供の矯正の大きな治療目標は、大人の歯が上手く生えてこられるように導いてあげることにあります。
成長期の子供はあごが大きく発達する時期でもあるので、成長の力を十二分に発揮させてあごを広げたりすることができます。
また骨格がゆがんだ成長をし始めている場合に、早期に正しい方向に誘導してあげることもできます。
このように成長がある時期にしかできない矯正治療があるのです。
この時期の矯正治療を逃すということはたいへんもったいないことになるのです。
その他に、悪習癖(口呼吸、指しゃぶり、舌癖、爪かみなど)や態癖(ほおづえ、うつぶせ寝など)を早期に自覚させ止めさせることは、将来の歯並びの安定にも大きく関係してきます。
歯並びに少しでも不安を感じたら、まずは当院の無料矯正相談をご予約お願いいたします。

大人の矯正治療(マルチブラケット矯正)

大人の歯(永久歯)が生えそろってからおこなう、かみ合わせ全体を治す矯正治療です。
通常は中学生以降の方が対象となります。
重度の歯周病にかかってなく、歯がしっかりある方ならば、治療年齢に上限はありません。
子供の矯正治療だけでは解決できないような歯並びの場合、大人の矯正治療に移行する場合もあります。

部分的な矯正治療(マウスピース型装置による矯正を含む)

歯並びが気になっている部分のみを治すための矯正治療です。
ただし部分的に治すことができる場合は限られています。
場合によっては全体の矯正治療を行った方が短時間で容易に治せる方もいます。
気になる方は、当院の無料矯正相談をご予約お願いいたします。

当院でのマルチブラケット矯正治療について(表側に装置を着ける矯正治療)

当院で行っているマルチブラケット矯正治療では、ローフォース、ローフリクションによるフルパッシブ矯正を行っております。
フルパッシブ矯正とは日本初の概念であり、これを実現するために開発された特別な装置は、従来型マルチブラケットとは一線を画した革新的な矯正歯科治療装置です。

この装置の最大の特徴は、弱い力でもスムーズに歯が動くような仕組みを持っているということです。
弱い力で歯が動かせるので、大昔の矯正のような「矯正=痛い」というイメージはかなり払拭できていると思われます。
なおかつ装置を着けた時の見た目も極めて目立ちにくくなっています。

当院の矯正治療担当医は、この矯正装置開発者のセミナーを毎年欠かさず受け続け、開発者から直接いろいろなことを教わり、診療に導入しています。

マウスピース型矯正装置による治療について

自分で取り外しが可能な透明のマウスピース型矯正装置です。
装置が透明なので矯正治療をしていることを他人にほとんど気づかれずに行うことが可能です。
食事・歯磨き・運動をするときなどは装置を外すことができます。
装置の装着時間は1日あたり少なくとも12時間は必要となります。
1日の装着時間が短いと治療期間が長くなることになります。
またどのような歯並びの方でも適応できる方法ではありません。
気になる方は当院の無料矯正相談をご予約ください。

裏側の矯正治療について(舌側矯正)

表側にマルチブラケットをどうしても着けたくない場合に選択することが来ます。
ただし、舌側矯正は表側のフルパッシブ矯正とは全く異なる矯正治療なので、痛みも表側矯正に比べて大きく、食事、歯磨き、発音など困難なことが大変多くなります。
また治療費もかなり高額になり、1回当たりの治療時間も1時間~2時間かかります。
したがいまして、予約が込みやすい午後3時以降のご予約はお受けできません。
午前中に来院できる方で、それ相応の覚悟をもっている方のみお受けいたします。
夕方しか来院できないけど舌側矯正を行いたいという方には、舌側矯正専門医院をご紹介いたします。

インプラント矯正について

通常の矯正治療では困難な歯の移動が必要な時に使用します。
チタン合金製の小さなねじを、歯ぐきを貫通させて骨にねじ込みます。
出血や痛みはほとんどないので、ご安心してください。
費用は「大人の矯正治療」や「部分的な矯正治療」でかかる装置料のほかに、インプラントアンカー埋入処置料と材料代、消費税を別途いただきます。

矯正装置の紹介

自分で取り外しできる装置(可撤式装置)

利点:自分で取り外しできるものなので、食事・歯磨き・運動などをする際には装置が外せるので、わずらわしさを感じにくい。

欠点:装置を着ける時間を長くしなければ歯は移動しないので、治療期間が長くなりやすい。


床矯正装置 床矯正装置
バイオネーター マウスピース型装置
(クリアアライナー、アソアライナー)

など

自分で取り外しできない装置(固定式装置)

利点:24時間着けたままの装置なので、確実に歯が移動する。 マルチブラケット矯正装置はそれぞれの歯を細かく動かせるので、きれいな歯並びにできる。

欠点:自分で取り外しできないので、食事・歯磨きをするときにわずらわしさを感じることがある。 装置が着く部位によっては発音がしづらくなる場合もある。

マルチブラケット クアドヘリックス
バイへリックス トランスパラタルアーチ
ナンスのホールディングアーチ

 

不正咬合(ふせいこうごう)

1.前後のバランス

出っ歯受け口と呼ばれています。
上下のあごの大きさといった骨格的なバランスに問題がある場合と、前歯の傾きといった歯の並び方に問題がある場合があります。
6歳臼歯のかみ合わせのずれがどの程度あるかということも、治療法を左右する要素です。
習癖が原因で起こる場合もあります。

上顎(じょうがく)前突 下顎(かがく)前突(反対咬合)
2.左右のバランス

骨格のかみ合わせが左右どちらかにずれています。
骨格のずれがなくても、かみ合わせのずれを放置していると、骨格がずれてくることが多いので、早めに治療が必要です。
交叉咬合は、奥歯のかみ合わせで上の歯が下の歯の内側に入っている状態のことです。
鋏状咬合は、奥歯のかみ合わせで上の歯が下の歯の外側に出ている状態のことです。

交叉(こうさ)咬合 鋏状(きょうじょう)咬合
3.上下のバランス

前歯のかみ合わせが深いことを過蓋咬合といいます。
上下の歯の間に隙間が空いていて、上下の歯がかんでいない状態のことを開咬といいます。
いずれの場合も、習癖が関与している場合が多く見られます。
特に、開咬は舌癖口呼吸など、機能の異状によって増悪しますので、かみ合わせを治すのと同時に、機能の改善が必要となることが多く見られます。

過蓋(かがい)咬合 開咬(かいこう)
4.スペース

あごの大きさと歯の大きさのバランスがとれていない状態です。
あごの大きさに比べて歯の並ぶスペースがなく、歯がガタガタしていることを叢生といいます。
歯と歯の間にスペースが余っていることを空隙歯列といいます。
前歯と6歳臼歯が生えた段階で、永久歯が並ぶのにどのくらいスペースが不足しているかを予測することができます。

叢生(そうせい) 空隙(くうげき)歯列

正常咬合

1.前後のバランス

・上下のあごの大きさのバランスがとれている
・前歯は上の歯が下の2~3mm程度前方でかんでいる
・奥歯は、歯車のように上下で互い違いにかんでいる

   
2.左右のバランス

・骨格がほぼ左右対称である
・上下の前歯の真ん中が一致している
・奥歯は上の歯に対して、下の歯の外側の山がかみ合っている

 
3.上下のバランス

・上下のあごの大きさのバランスがとれている
・上と下の前歯が上下的に2~3mm程度重なっている

 
4.スペース

・歯並びがなめらかできれいなU字形に並んでいる
・歯が重なっているところやスペースがない

   
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